人間失格 (新潮文庫)
人間失格
今まで、太宰治の小説で読んだことがあったのは、走れメロスぐらいのもんだったので、意外と熱い小説を書く人だなーと思ってましたが、今回人間失格を読んで太宰作品をやや理解できたんじゃないかなーと感じました。
物語の感想は、まーここまでひどい人間不信、人間恐怖の人はいないとしても、実際自分の中にも、たぶんその他大勢の人の中にも同じような感情はあって、それが行動として出るかでないかの差じゃないかなと思った。結構共感できるとこあったし。共感してる俺ってちょっとやばいのかなーって思ってみたり。
笑えたところは、主人公が女性に対しての定義付けみたいなのをしてるところで、
「男と女では、まるで違う生物であって、考えていることがさっぱり分からない。」とか
「女は男に比べ、快楽を際限なくむさぼる傾向にある。」とか
「女が泣いているときには、甘いものをあげると、泣き止む。」とか
面白いこと書いてんなーって思いつつ共感した。